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アメリカ便り

「私には夢がある」マーティン・ルーサー・キング・ジュニアがアメリカを変えた日

皆さんはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968) の名前を聞いたことがありますか。彼は牧師であり、公民権運動の先駆的なリーダーの1人で、1964年にノーベル平和賞を受賞しました。1月の第3月曜日はMartin Luther King Jr. Dayと呼ばれ、彼の業績を称える祝日になっています。

Martin Luther King, Jr. photographed by Marion S. Trikosko, 1964. LC-DIG-ppmsc-01269 Source: Library of Congress

アメリカでは毎年この日には、キング牧師の追悼式が開かれたり、社会的平等について話し合うイベントが催されたりします。また、学校では、差別、平等、平和をテーマにした授業が行われたりもします。

キング牧師は、アメリカに住むすべての人々が、肌の色ではなく、人間性によって判断されるようになることを夢見ていました。彼は南部の人種差別政策を違法であるとし、アメリカ政府に訴える運動を1955年に開始しました。そして1963年8月23日、25万人のデモ隊はワシントンD.Cにあるリンカーン記念堂まで行進し、キング牧師はそこで有名な“I have a dream”(私には夢がある)の演説を行いました。

Dr. Martin Luther King, Jr. delivering his I Have a Dream Speech at the Civil Rights March on Washington, D.C. 08/28/1963. ARC Identifier 542069 / Local Identifier 306-SSM-4D(107)16

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: “We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal.”
(私には夢がある。それは、いつの日かこの国が立ち上がり「すべての人間が平等につくられているということは、自明の真実である」というこの国の信条を実践するという夢である。)

I have a dream that one day on the red hills of Georgia the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.
(私には夢がある。それはいつの日かジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として肩を並べて同じテーブルにつくという夢である。)

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.
(私には夢がある。それは、いつの日か私の4人の幼い子どもたちが、肌の色ではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である。)

これらはキング牧師の演説からごく一部を抜粋したものですが、興味のあるかたはぜひ、キング牧師の実際のスピーチをお聞きください。(▼画像をクリックしてスピーチ動画へ)

(STEAM English Academy ホームページのNEWS欄「21世紀の人財像」には、キング牧師のスピーチだけではなく、私たちにインスピレーションを与えてくれる様々な著名人のスピーチを掲載しておりますので、ぜひご視聴ください。)

この演説の翌年、キング牧師は非暴力主義(インドのガンジーによる影響)による地道な活動で長年続いた法律上の差別を撤廃させたことが高く評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。また、同年ジョンソン大統領は、雇用や教育の機会均等を定め、人種差別を禁止する法律を制定しました。しかし、その後も人種差別主義者による反撃は続き、1968年4月、キング牧師は白人の人種差別主義者により殺害されました。

法的平等が確保された現在もなお、残念ながらアメリカでは人種差別が完全には無くなっていないと感じるような事件が時々起こっています。また、人種以外の差別も同様です。この問題は、決してアメリカ特有のものではありません。日本にもいじめ、差別、パワハラの問題など、多くの問題がありますね。キング牧師は、こう言っています。

The time is always right to do what is right
「正しいことをするのに、時を選ぶ必要はない。」

「常に正しいことをする」よう心掛ける、という捉えかたも出来ますが、具体的に言うと、礼儀と敬意を持って人と接することを心掛けよう、ほんの小さなことでも良いので、出来るときに出来ることから始めてみようというのがキング牧師の教えです。

アメリカでは、勉強が出来る、成績が良いというだけでは優等生とみなされません。どれだけコミュニティに貢献しているか、ボランティア活動を行っているかどうかなど、学業以外の要素も大きな評価の対象となります。また、アメリカでは中高生が政治について議論することがありますが、日本ではこのようなことは稀だと思います。時事問題など、様々なテーマに関して考え、自分の意見を持ち、発言することが出来るのは重要なスキルです。

STEAM English Academyでは自分の考えをまとめ、英語で表現することが出来るよう、段階的に指導しています。また、グループワークを通して円滑なコミュニケーション方法を学んだり、レベルによっては社会的問題について考えたり、議論する機会も提供しています。本年もぜひSTEAM English Academyでお会いしましょう!

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