FunGo 導入事例

慶應義塾中等部

課題のアウトプット⼒育成のために導入
授業だけでは不足する指導をICT 活用で補完

慶應義塾中等部
江波戸 愼先生

4 技能をバランスよく育成するには授業時間や指導内容の拡充が必要

本校では、社会で必要とされる英語⼒、つまり「読む・聞く・書く・話す」の4 技能の総合的な育成に重点を置いています。
カリキュラムも、1 年⽣から4 技能をバランスよく学習させるよう組んでいます。リーディングやリスニングを中⼼としたインプット型の授業のほか、スピーキングやライティングに焦点を置いたコミュニケーションの授業を⽇本⼈教師とネイティブ教師のティームティーチングで各学年週2 回実施し、インタビューテストを年に2 回程度、⼀⼈2〜3 分程度で、全員に実施し評価を与えています。
課題は、アウトプット⼒育成において、授業だけでは限界があることです。将来的にはプレゼンテーションやディベートができるような⼒を⾝に付けさせたいのですが、そのような指導をする前に、⼟台となるアウトプット⼒を個別に⾼める必要があります。
しかし、スピーキング⼒の育成を考えると、少⼈数対応やさらなる授業時間が必要となります。発⾳などのスキルトレーニングも教師が個別にチェックして指導できればいいのですが、全員を授業内で個別指導することは物理的に難しく、どうしても理想と現実のギャップが⽣まれます。そこで本校では、リスニング⼒と統合したスピーキング⼒育成のため、授業の補完ができる学習ツールを探していました。

「FunGo」でいつでも・どこでも学習教科書に沿った内容や発⾳指導も魅⼒

本校では、2018 年度より中等部の1・2年⽣全員に「FunGo」プライマルコースを導⼊しました。理由のひとつは、⽣徒に各々のデバイスでアプリをダウンロードしてもらえれば、いつでも、どこでも学習ができることです。⾃宅での学習がメインなので、スマートフォンやタブレットなど、全員ができる環境が整うことが条件でした。
もうひとつは、プライマルコースは教科書に沿って学習できる点も多いため、⽣徒たちにとってはメリットがあるということです。また、アプリが発⾳やピッチなどを細かに評価してくれるところも⼤きなポイントです。⽣徒が⾃分の発話を客観的にスコアで評価できるので、ゲーム感覚で楽しく学習できる点も魅⼒的でした。

機械相⼿で⼼理的障壁も軽減成績評価にも取り⼊れモチベーションUP

「FunGo」で学習している⽣徒たちは、楽しく、抵抗なく、何度も発話をしています。先⽣に対しては英語で発話することに抵抗を感じても、「FunGo」を使えば、ほとんど躊躇なく発話をしてくれます。
⼦どもの発達段階にもよりますが、中学⽣の段階では、ためらわず、恥ずかしがらずにどんどん英語の⾳声を発声させることが重要だと思います。今の⼦どもたちは、授業中にみんなの前で話して先⽣に評価をされると、評価を意識しすぎるため、モチベーションを下げてしまうような⽣徒もいます。しかし、機械が相⼿だと、⽣徒たちはたとえ評価が低くてもモチベーションを下げるようなことはなく、ゲーム感覚でどんどんチャレンジしていきます。そして「なぜ評価が低いのか」を⾃分でなんとなく理解し、どのように発話すれば点数が⾼くなるかを各⾃で考えるようにもなっています。
本校では「FunGo」を成績評価にも⼀部取り⼊れています。⽬標は総合70 点をクリアすること。あえて100 点を取らなくてもよいとした理由は、発⾳で細かいところを気にしすぎてしまうと、逆に学習の阻害になり得るからです。ただし、⾼得点を取ることは本⼈のためにもなるので、夏休み等の課題として取り組んだ⽣徒には加点評価もするように配慮してもよいと考えています。
今後は、学習を⼀定以上継続させるために、期限を細分化し、ログを増やさせる等課題の設定を⼯夫するなど、モチベーションが維持できるような仕掛けをしながら、取り組みの度合いを⾼められるようにしていくつもりです。

ICT 活⽤で効率的・継続的な学習を実現2020 年度からの外部試験対策にも

授業のカリキュラムの都合上、スピーキング指導になかなか取り組めていない学校や、話すチャンスを⽣徒に⼗分に与えられていない学校では、「FunGo」は取り⼊れる価値が⼤いにあると思います。授業内で⼗分な指導ができなくても、ICT を活⽤することによって、効率的かつ継続的に学習させることができるのではないかと私は考えています。また、2020 年度の⼤学⼊試における外部試験対策においても、よい練習になると思います。TOFEL やGTEC など、コンピュータに向けて解答するスピーキングテストは、対⾯式のインタビューテストとは⼤きく異なり、特別なスキルが必要です。
⽇頃から機械を使って発話をさせることに慣れさせておくという点で対策にもなると考えます。